与論島は鹿児島県最南端に位置する、サンゴ礁が隆起してできた島です。

多くの生物や自然の営みが積み重なってできたサンゴ礁地形のうえで、わたしたちの暮らしや文化は自然とともに育まれてきました。

海の中をのぞくと、サンゴ礁の豊かさに触れることができます。

多種多様な生物が暮らす楽園のような海は、サンゴ礁がつくりだす地形や有機物があってこその光景です。

台風がくると防波堤の役割を果たすサンゴ礁。

食卓に上がる美味しい魚介類も、サンゴ礁の海があってこそ。

観光や教育においても、サンゴ礁の豊かな海は多くの人の心を動かします。

一方でサンゴ礁は、温暖化などの気候変動や、沿岸開発の影響を大きく受けます。

海から離れた場所で起きたことが、サンゴ礁の姿を変えていくのです。

1980年ごろの皆田海岸 足の踏み場もないほどのサンゴが一面にひろがっている
2017年の皆田海岸 枝状のサンゴの姿はどこにも見られない

海の再生ネットワークよろんは、陸と海とのつながり、水の循環、わたしたちの暮らしと海との関係をみつめ、陸域と海域の両面からサンゴ礁保全活動に取り組んでまいります。